非常に身近な症状で、誰しも1度は経験した事があると言われる肩こりですが、それ故に自己流のケアをしてしまいがち!またそれが意外な落とし穴になる事も!?そこで、肩こりを始めとする上肢の症状についての認識を新たにして頂ければ幸いです。
→ 首や肩の筋肉は、日常生活をただ送っているだけでも頭を支える為に働いています!
筋肉と言うのは、酸素と栄養がなければ活動が出来ません。
その2つの要素を筋肉に送り届ける働きを担っているのが、血管を流れる血液です。
ですから、筋肉を活発に働かせる為には、十分な血液が絶えず血管を流れ続けていなければなりません。
しかし、その血液が不足していると、筋肉が酸欠状態に陥ってしまい、乳酸などの老廃物が溜まっていきます。
その老廃物のせいで、それが刺激となって筋肉の細胞から発痛物質をを発生させ、神経を刺激することになり、「コリ」や「ハリ」・「痛み」を生じさせるのです。
これらを総称して、肩こりと言っています。
背中を丸めた姿勢は、首~肩にかけての筋肉を緊張させて血行が悪くなります。
その血行の悪さから本来心臓に送られる老廃物が滞ってしまい、筋肉に栄養物質が行き渡らない状態になり、肩こりを生み出します。
また、ストレスにより自律神経のバランスを崩し、身体の緊張状態を強める事でも同様の状況を生み出します。
<当店の対応>
→ 緊張している筋肉を緩め、姿勢を矯正する事で血液の循環を促進し、肩こりが起こりにくい状態にしていきます。自律神経のバランスが崩れて緊張状態が強い場合は、仙骨・後頭骨などにアプローチし、自律神経の働きを調整します。
日常的に姿勢が悪い方は、左右どちらかの首・肩の筋肉が収縮しています。その状態が強まってくると、不意に首を動かした時(振り向くなど)に急激に伸ばされます。この急激な筋肉の伸張に対して、強い筋収縮が起こります。これにより痛みが発生し、首が動かなくなります。
<当店の対応>
→ まずは強い筋収縮をじっくり慎重に和らげていきます。そして、痛みを確認しながら動かせる範囲で首を動かし、可動性をつけていく様に頚椎・胸椎の矯正を行います。必要と判断した場合はアイシングで炎症を抑える事もあります。
長時間のデスクワークなど同一姿勢を続ける事により、首の後ろの筋肉が緊張すると、その中を通る「大後頭神経」が肥大した筋肉に圧迫されて痛みを覚えます。頭が重い、締め付けられる、後頭部痛などが症状として起こります。
<当店の対応>
→ 痛みの直接の原因となる後頭下筋の緊張を緩和させて、神経の圧迫を取り除きます。そして、少しでも頚部への負担を軽くする為、頚椎や胸椎の矯正を行い、姿勢の改善を行っていきます。
肩こりや首こりなどが悪化すると、上肢にある血管や神経を圧迫して、血行不良が末端に起こります。これが手指や腕のしびれとなって現れます。他にも頚椎ヘルニアや手根管症候群など器質的変化に伴うものもあります。
<当店の対応>
→ 根本的には、肩こりへの対応と同じく、首・肩の筋緊張を取り、頚椎の矯正などで症状の出にくい姿勢に調整していく施術となります。ただ、肩こりよりも範囲が広い分、改善回数(期間)は長くかかる傾向にあります。
正式名称を「肩関節周囲炎」と言い、肩関節周辺の筋肉・靭帯・腱などの軟部組織の損傷が痛みとなって現われます。極度に肩の動きが制限され、服の脱ぎ着や髪を洗うなどの日常的な動作が困難となります。自然治癒する場合も多いのですが、期間が半年~2年と長期に渡る事も多く、可動性の制限などが後遺症として残りやすい事もあります。
<当店の対応>
→ 肩関節周辺の筋肉の拘縮を緩めていき、施術者による他動運動で痛みを確認しながら可動性を広げていくリハビリテーションを行います。可動性制限の原因ともなる肩鎖関節や肩甲上腕関節などの肩関節の矯正も行い、少しでも肩の正常な動きを取り戻していきます。
Kさん(40代女性)
長年の肩こりと首のだるさで来店。
整形外科で「背骨の軟骨が擦り減っているのが原因」と言われたそうですが、施術一週間後の再来店で「休みの日だるくて起きれなかったのがちゃんと起きれるようになった」と喜ばれました。
以降、腰痛も気になるのと、定期的な身体のメンテナンスの為に2週間~1ヶ月に1回のペースで来店されております。
Yさん(50代女性)
1年程前からある左手のしびれがこの2週間で悪化し、来店。
左手の先のしびれと肩甲骨周りの張りが酷く、施術ベッドにうつ伏せに寝てもしびれる状態でしたが、3~4日おきに来店し、3回目で首を動かしてのしびれは無くなりました。
その後、1週間に1回のペースで来院され、8回目の施術で症状が改善されました。
Mさん(60代女性)
2年前から首の両側の筋肉に違和感があり、ハリやマッサージに半年ほど通ってもあまり変化が無く1ヶ月前から「呼吸したら胸が痛い」という状態になり来店。
週1~2回のペースで来店を続けると、10回目の施術に「首の突っ張りが無くなった」と効果が実感出来たそうです。
更に、2週に1回のペースで5回来店されると「呼吸もちゃんと出来る様になりました」と胸を撫で下ろしておられました。
Yさん(30代女性)
10日前から頭痛が酷くなり来店。
元々酷い頭痛持ちで、毎日のように頭痛薬を服用しておられましたが、3回目の来店で、痛みが取れました。
以降、頭痛薬を飲む回数もグッと減ったそうです。
肩こりになる方の特徴の1つとして、「呼吸が浅い」と言うものがあります。ストレスが大きくなると呼吸が早くなり、栄養である酸素を体内に多く行き渡らせる事が出来にくくなり、疲れの原因となります。
また、姿勢が悪いと深呼吸がし辛くなりますので、大きく深呼吸をして疲労回復とストレス軽減、更には姿勢の改善まで"一石三鳥"なので、是非実践していきましょう。
首は元々後ろに倒すと負担が大きくなる構造になっています。そして、猫背の方はより首を後ろに倒しにくくなります。
手にしびれがある方は、後ろに倒すと椎間関節間が狭くなり神経への圧迫を強めますので、首を後ろに倒す動作は極力控えた方が良いでしょう。
首を後ろに倒したくなる時がどうしてもあると思います。そんな時は鎖骨に軽く手を当てて少し押し下げながら、下アゴを軽く突き出して後ろに倒して下さい。首の前側の筋肉のストレッチとなります。
これで負担はグッと減りますが、それでも痛みやしびれが出たりする方は、後ろに倒すのは厳禁です。
肩こりは、運動不足からくる血行不良から起こります。しかし、それには筋力の大小は関係ありません。
肩こり=筋力低下では決してないのです。運動するのは血流を全身に回すイメージ、そして、ストレス発散です。
「鍛えないと」と言う意識がストレスを生み、逆に肩こりの種をひとつ蒔く事になります。
肩こりの直接の原因は、主に血行不良です。ですから、首と肩の境目に使い捨てカイロを張る事もお勧めです。
直に体に触れずにタオルに包むか衣服の上から当てる事が大事です。体をリラックスさせる副交感神経の働きを促すなら仙骨(おしりの中央上部の骨)に貼るのも効果的です。
肩こりにならない為に・・・☆彡
肩こりを治すの事、予防する事は、どちらも正しい姿勢が重要になってきます。
確かに整体やマッサージなどで、一時的に肩こりが改善されるかも知れませんが、習慣付いた肩こりはそう簡単に治るものではありません。
しかも、肩こりが治ったとしても、また悪い姿勢での生活に身を置いてしまう方が多いです。
つまり、肩こりになってしまった根本的な原因を取り除かなければ、また辛い肩こりが再発してしまう恐れがあります。
普段の生活の中から改善し、肩こりにならないようにしっかりとした予防法を身につけましょう!
腹筋とおしりにやや力が入る感じで、背筋を伸ばして顎を引き、目線はしっかりと前を見て立ちます。
背筋を伸ばすと言うと、胸を張り出してしまう人が良くいますが、その体勢では首や肩に負担が掛かります。
軍人さんがする様な、いわゆる「気を付け」の状態は、良い姿勢とは言えません。
自分が良い姿勢かどうか見極めるには、壁を背に向けて立ちます。
良い姿勢であれば後頭部とおしりが軽く壁に触れる状態になります。
立つ時の意識としては、頭頂部(頭のてっぺん)に糸があるのを想像し、その糸が軽く引っ張られている感覚で立つと、キレイな姿勢で立つ事が出来ます。
背中を丸めた姿勢、お腹を突き出した姿勢も肩や首に負担となりますから、注意して下さい。
立っている時と同様に、腹筋とおしりを意識しながら、目線はしっかりと前方へ向けます。
かかとから着地し、つま先で軽く地面を蹴り出す感じでリズム良く歩きます。
手はしっかりと大きく降り、肩を動かすようにします。
また歩く時には、バッグは肩から下げるタイプのものは出来るだけ避けて、両手が均等に動かせるように出来るリュックサックタイプのものが最適です。
手さげバックのタイプを使用する場合は、極力片方の腕だけで持たない様に、交互に持つと良いでしょう。
それと同時に自分にあった靴を選ぶ事も大切です。
座る時も、立っている時と同様に背筋を伸ばし、腹筋とおしりに意識して、深く座ります。
机で作業する時は、顎が前に出て首もあまり前のめりにならない様にし、背中も曲がらない様にします。
運転で車に乗る時も座り方は同じ様に背筋を伸ばし運転します。
ハンドルが胸の高さにくる様にすると、自然と背筋が伸びます。
運転中はリクライニングシートを倒さない様にします。
そして、1・2時間の運転を目途に車から降りて休憩し、身体を伸ばしたり軽く動かしながら新鮮な空気を吸うと良いでしょう。
肩こりは同じ姿勢を続けた時の筋肉疲労が原因ですから、筋肉を酷使し続けると同様に肩こりが酷くなります。
筋肉が酷使され続ける事によって、末梢神経系に傷を付けてしまったり、コリや痛みが広範囲に広がってしまう可能性もあります。
一部の筋肉ばかり酷使させ続けないように、重い物を持つ時は、腰を落としておしりと太ももの筋肉に十分力を入れてから真上に持ち上げる様にしましょう。
痛みが酷い場合は、重い物を持つ事を避ける事もとても大切です。